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2020年1月5日日曜日

Leeとしてお伝えしたいこと

SHINOS & Lリリースに伴い、お伝えしたいことがあります。‪


■前社での実績

 
(Timothy Reidによるデモ演奏。私も立ち会いました)

前社で開発した製品、例えばMV50 seriesが、‬‪凄く良いと言って頂けることは、‬シンプルに嬉しいことです。

Nutube以外にも‪おそらく自作の延長では不可能な大事な回路も搭載しており、「業務的な意味で」ある程度出来た感はあります。
が一方で、‬場合/項目によっては自分自身の50%も出せていません。自分自身がブランドでない以上「出してはいけない要素」も理解していますし、製品ターゲットとして上級者と初心者にどう納得頂くかという矛盾した側面をクリアすべきだったこと、そもそものデザインによる縛り、凄まじい納期要求もあります。

‪ある程度評価されることは嬉しい反面、‬それでイメージが定着化するのは、‬実を言いますと、自分としてはマイナス(?)でもあります。

(自分が設計した最後の製品)


■Lee個人のリファレンス
(プロギタリストの講師も務めるAlbertoのアンプ)

‪自宅で口コミのみで15年間続けていた‬アンプの製作やmodでは、‬100%以上を基本としています。
‪音出しして、ロードテストで、‬使うキャビ、ギター、PU、音楽性に合わせて調整するのは当然です。サウンドの方向性がマッチしていない場合は、ギター、PU‬、ピック、キャビ、SPK…弾き方に言及することも多いです。「そのサウンドのためには、薄いピックを軽く持って一気に振り抜く方が良い」、という場合もあるためです。
‪自分にとっては、常にそれが普通であって、今後もそれ以下をリファレンスにすることは有り得ません。


(Official髭男dism 大輔さんのBludotone、Bogner改造)

が、この業界では、このリファレンスを持っていない方が非常に多いように思います。
仮に真空管アンプをHand-Wiredで製作したからとて‬‪(それで満足出来る方はそれで良いですがが)‬‪、ちゃんと個別に追い込まないと80%止まり。‬
‪このため「コレ作って(特にクローン)」‬‪というような‬‪依頼は、受けていません。(そのほうがもしかして楽なのかも知れませんが、基本的に…要は楽をしたくない=難しい課題を優先したいためです)。

もちろんカスタマーの皆様には、そこをご理解/信頼頂いています。
‬問題は、‪それを、誰にどうやって伝えられるか、‬です。‬


■LCAのイメージ
(12AU7BB HATA version、限定数完売)

12AU7BBは、人によっては「こんなサウンドの世界が有り得るのか」と賞賛頂く結果となっています。
‪LCAとしても現状、12AU7BBのイメージしか無い…‬という状態かとは思います。

‪しかし、サウンドダイレクションのほうが得意な身としては、‬正直言いまして、
「60%伝えられるかどうか」
‪という不安を抱えていることも事実です。

真空管アンプ直結のフィーリング、のための独特のエンハンス、コンプレッションを狙っており、そのために内部電圧=100V等色々していますが、「基本的に作為的な色付けはしていない」ことも、理由としてあります。

(というより、内容は別として、新規参入だしなー名刺のためにちょっとは話題性あることしないとなー、という動機はあります、えぇもちろん。)

(12AU7BB内部画像)


■SHIONS & Lのリファレンス
(ROCKET内部画像)

‪今回、‬SHINOS 篠原さんとの仕事では、‬‪‬‪これでもかと言うくらい追求出来ました。‪

‪2人ともがアンプのプロとして、Vintage〜ハイエンドアンプまで数え切れないくらいのサウンドを経験したうえで、10年以上製品開発もしている人間です。
当然、この回路、パーツの組み合わせでこうすればこのくらい止まりかな?という感覚も、誰以上に持っています。

が、ROCKETは、開発が進むにつれ、見事に我々のその感覚を打ち砕いてくれました。
‬先日の音出しでも、やればやるほど笑ってしまい、
100%以上
を実感しています。
そうなるための事前の実験、確認等、効果のあったことは多々ありますが、流石にそこまでは書けません。


自分としましては、ようやくここで全ての縛りから解放された、という心境です。
ここから、アンプデザイナーとしての道がリスタートする。
サウンドの評価が厳しい方から順に、試して頂きたいアンプです。


宜しくお願い致します。

2020年1月2日木曜日

【SHINOS & L】情報解禁

【SHINOS & L】


■真空管ギターアンプ
ROCKET

- SHINOSマスタービルダー篠原
- VOX 元チーフエンジニアLee
2人のクラフトマンシップが生み出した
30W 12inchコンボアンプ

クールなルックス、小型なサイズから驚きのサウンド。
アナハイムでの2020 NAMMショウで展示。
近日、先行予約を開始!

FRONT
- Gain / Treble / Bass / Reverb / Master
- Off / Standby / Play
REAR
- Tremolo Speed / Depth
- SEND / RETURN (RETURNにプラグが接続されない場合、自動的にバイパス)
- Footswitch (Reverb / Tremolo)
- PHONES (Emulated)
- Impedance
- 2x SPKs
- 4way Attenuator (30/3/0.3W/MUTE)


-3xECC83S, 2xEL34 (EL34/6L6選択可能)
- 質量15kg以下
- よくありがちな、堅牢に作られていて硬い音がするキャビネットではなく、あえて弱さを取り入れ、鳴らすことと柔らかいサウンドを優先したキャビネット。
- キャビネットの鳴り方を活かすBack panelを、10種類以上トライし、ファインチューニング。


■プリ真空管ベースアンプ
CityBass


- SHINOS初となるベースアンプを共同開発
- 600W @ 4ohm, 300W @ 8ohm, の余裕のヘッドルーム
- 300V駆動の真空管プリアンプ(2x12AX7, 1x12AU7)、最大音量でパワーアンプが当たるのでなく、真空管のみによるオーバ-ドライブとなる
Play(+) / OFF / Play(-)構成となるPOWERスイッチにより、最終的な位相を選択可能。一切の音質的劣化なく、現場で中音/外音、オケ全体の鳴りを調整出来ます。

FRONT
- Volume / Treble / Middle / Bass / Master + bright_sw / deep_sw, PHONES, POWER
REAR
- D.I. OUT (pre/post, gnd/lift)
- SEND / RETURN (RETURNにプラグが接続されない場合、自動的にバイパス)
- Dynamics (パワーアンプの動作モードを、トランジスタ⇔真空管で調整)
- 2x SPKs (スピコン/フォン コンボジャック)

NAMMにて、マッチング212キャビネットと共に、protoを展示します。

2019年11月22日金曜日

東京ペダルサミット 2019に出展します。

https://www.tokyopedalsummit.jp/


Lee Custom Amplifierブース出展品一覧


1. 12AU7Buffer/Booster
 通常版と、スタンプラリー景品用の削り出しシャーシRED version



2. TXシリーズ
 2-1. TX-ISO
 GNDアイソレーション、位相選択、9V電池内蔵を1590Aサイズで実現。
 高品質トランス使用、極めてシンプルな回路構成。
 

 2-2. TX1
 高品質トランス使用のトランス増幅回路によるブースター。
 最大出力120Vpp、3way_SWにて120/40/9Vpp選択可能。
 トランス使用のため超ローノイズ、消費電流わずか3mA。

2-3. TX3
 TX1の発展版。
 Hi-cut, Lo-cutと、それらのレンジ選択SW。
 Volume=Pullで最大120Vpp出力、Pushで最大40Vpp。



3. TUBE9 (参考出展)


3-1. TUBE9-Module
 軍用小型真空管と、ヒーター、B電源(80V)、駆動回路、出力バッファ等を9V電池以下のサイズで実現。
 あらゆる9V電池内蔵エフェクターを真空管化可能。
 5極管接続/3極管接続、ヘッドルーム(真空管前後のゲインバランス)、等をスイッチで選択可能。

3-2. TUBE9-PEDAL
 上記モジュールを1590Aサイズに実装した例。












2019年9月13日金曜日

1周年を迎えました。

Lee Custom Amplifierは、おかげ様で1周年を迎えることが出来ました。


数点、発表させて頂きます。
1. 日本のハイエンドギターアンプ界を牽引するSHINOSと、Lee Custom Amplifierによるダブルネームの真空管ギターアンプを開発しています。次回NAMMにて発表致します。篠原さんは、山下達郎氏ほか、第一線ミュージシャンのテックとしても、絶大な信頼を得ておられます。
https://www.shinos.biz/


2. 正式ロゴを作成しました。カナダから帰国しLCAスタッフをして頂いているFrtt氏のお父様が、大手企業製品や研修もこなすプロダクト・デザイナー。製品に関しても、デザインを大幅に強化して参ります。

3. 次回NAMMに行きます。打ち合わせ予定が多いため、出展、はしないかも知れません。元Marshall CTOで、JVM他ほとんどのシグネチャーアンプを開発した友人/ライバルであり尊敬するエンジニア、Santiago Alvarezとの企画も進めます。

4. ご縁があり世田谷に移転致します。4帖の防音室も完備予定で、mod、ワンオフ製作から1958年Bassman含め1点モノのギターアンプの録音/re-amp まで、業務を拡大します。vintageギターアンプを鳴らし切ること、に着目したギターレッスンも企画しています。

5. ギターアンプとギターのリペアを、通常業務として開始します。クラフトマンとして15年以上のキャリアを持つShinji.S。移転に伴い、LCA専属ギターリペア/クラフトを担って頂くことになりました。”ギターではあるが別の楽器”の開発も進めます。

12AU7のアレの人、という印象は強いかとは思いますが、それを超える一石、ないし岩を投じ続けます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

2019年6月28日金曜日

12AU7 Buffer+Booster 6/28(金)発売開始しました。

2019/06/28、(おそらく)世界最小の12AU7 Buffer+Boosterの発売を開始しました。


初の自社製品で、国内では島村楽器様限定での販売となります。
https://www.shimamura.co.jp/shop/machida/amp-effector/20190627/3398


町田店石田氏いわく「ここに来て、改めて真空管の良さを打ち出したい」とのことから、製品化に繋がりました。
非常にシンプルに、かつ真空管らしさを引き出せるような周辺回路としています。

■仕様
・電源DC9-10V ※最低350mA必要のため、500mA程度のアイソレーション電源を推奨
・内部電圧 DC100V
・JJ ECC82(12AU7)搭載。バッファ/オーディオ用途として12AX7より良いと判断しました。
・入力インピーダンス=1M、出力インピーダンス=100ohm
・Allen Bradley, Kamayaの抵抗、オーディオグレードコンデンサ等を使用
・Volume=MinではBuffer(正相)、Volumeを上げるとBoosterモード(最大20dB、逆相)

※発売開始前から、ほぼ売り切れ状態となっています。
7月ロットも予約多数のため、現在、8月末ロットの予約を開始頂いた模様です。

2018年12月26日水曜日

LCA_labの開設に関して

■LCA_lab
Faceebook上、会員制にて、LCA_labを開設しました。
https://www.facebook.com/groups/2627013487374140
1. 主にギター系、アナログ/デジタル回路の研究を行います。
2. 自作の延長線上を技術的にさらに拡大し、特許化や、メーカーへの販売も視野に入れます。
3. 工房、会社の垣根を超えたプロジェクトも検討します。

LCAとして貢献出来る内容としましては、
・原理的な解説と、これによる分解→再構築の補助。
・回路設計情報と、その根拠となるシミュレーションを積極的に導入。
・共有出来る部品、ボード等を企画、設計し共有。


■Treble/Bass FACE
https://www.youtube.com/watch?v=GXmk3UcR-Rs&t=863
上記、フーチーズ村田氏の動画が気になりまして、設計してみました。
・このサウンドのまま、ノイズを減らした製品を作って欲しい。

特性と、設計した回路まで公開しています。
(まだ組めて居りません)


宜しくお願いします。

【100W真空管4本アンプで、両側2本を抜いて50Wにした。問題あるか?】

Twitterのほうに纏めました。

宜しくお願いします。